2016.06.20
はい。sawです。
今回は食料自給率に希望の光が差した話。
日本は食料自給率が低いことが知られていますが、
近年の洋食文化化に伴い、小麦の需要が高まっています。
しかし、日本における小麦の自給率は13%だそうです。
出典:http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html
こちらの出典元の農林水産省のHPに表が載っていますが、
見方を間違えていなければ13%と低いことが分かります。
そんな日本ですが、ついに来たかと言わんばかりなニュースが。
パスタの原料に適した小麦の一種として名高い「デュラム小麦」。
日本では小麦の栽培は気候の都合で難しいとされてきましたが、
日本初の品種「セトデュール」が誕生したそうです。
近年の洋食文化への移行に伴い、パスタの消費量も増加しており、
このデュラム小麦も需要が高まっているわけですが、
本格的に普及が進めば純国産パスタが出来るとのこと。
もちろん食料自給率も向上につながるとして、期待が寄せられています。
出典:http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160617-OYT1T50097.html
この件に関して、農研機構はこんなプレスリリースをしています。
出典:http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/warc/062694.html
ポイントとして、「セトデュール」のスパゲッティは、
普通小麦のスパゲッティよりも黄色みが強く官能評価に優れます。
とのこと。
…
官能評価ってなんですかっ?!
と思ったので、こちらも調べてみました。
…
食品の硬さやにおいの強さのように、
感覚器官を測定器として品物の特性や差を検出する検査のことを言うみたいです。
詳しくはこちら
出典:http://www.rdc.nipponham.co.jp/jutaku/food/inspect/senses.html
ざっと要約すると100%国産デュラム小麦パスタを作れるとのことです。
ここで新品種「セトデュール」の特徴について少し説明させていただきます。
現在、日本で収穫されている普通小麦に比べて、やや成熟期が遅いみたいで、
種子は重く、容積重も高いとのこと。
製粉では、黄色みが高く、黄色色素が多くなっています。
また、先ほどの官能評価は、輸入されている物より、やや劣るそうですが、
普通小麦よりはかなり優れているそうです。
なんだか似たような説明を繰り返し載せてしまいましたが、栽培が軌道に乗れば、
純国産パスタだけではなく、地域ブランドなど付加価値をつけることによる、
経済的な効果も期待できるとのこと。
なんにせよ、農産物において国産製品が輸入製品に押されつつある現在、
日本にとっては明るいニュースだと思います。
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